●2024年度海事局予算 23補正を加え増加

 12月22日に閣議決定した2024年度予算案で,国土交通省海事局は82億8,100万円を計上した。これは前年度予算比2パーセント減だが,11月29日に成立した23年度補正予算と合わせると116億5,700万円となり,同39パーセント増となる。主柱の「安定的な海上輸送の確保に向けたわが国海事産業の競争力強化」では,①海事産業強化法を踏まえた国際競争力強化・生産性向上,②海事分野のカーボンニュートラル推進,③海事人材の確保・育成に3分類。①では「強い内航海運」の実現に2億3,500万円,「自動運航船の実用化に向けた環境整備」に前年と同額の5,100万円,23年度補正では「船舶関連機器のサプライチェーン強靱化事業」に24億6,600万円などを計上,②では「海事分野のカーボンニュートラル推進」に2,400万円。これは23補正分2,800万円と合せると5,200万円になる。さらに「内航カーボンニュートラルの実現に向けた環境整備」に2,900万円,このほか「浮体式洋上風力の導入拡大」にも予算配分した。