●4基の硬翼帆搭載LNG船を開発 ロイド船級からAiP取得
商船三井は9月8日,ウインドチャレンジャー(硬翼帆式風力推進装置)を4基搭載した新型メンブレン型LNG船の基本設計承認(AiP)を,ロイド船級協会(LR)から取得したと発表した。韓国のHD現代重工(HHI),サムスン重工(SHI)の2社と共同開発した17万4,000立方メートル型で,全長289.9(HHI。イラスト上)/286.9メートル(SHI。同下),幅46.1/45.8メートル。FRP製で高さ最大約49メートル(3段式),幅約15メートルのウインドチャレンジャーを4基搭載する。旗国(船籍国)との安全性評価によりHHIタイプはマーシャル諸島,SHIタイプはリベリアからもAiPを取得した。ブリッジを船体前部に設置してウインドチャレンジャーの搭載数と搭載位置の最適化を両立し,燃費削減効果の最大化を図っている。試算では1航海あたり最大約30パーセント,年平均で15~20パーセントの燃費削減効果(北大西洋航路で検証)が期待されている。現在実船建造に向け詳細設計を実施中である。
 
 
(商船三井)
