●阪九フェリーの大型カーフェリー「やまと」就航

 三菱造船が受注しグループの三菱重工下関造船所で建造されていた阪九フェリーのカーフェリー「やまと」が,6月24日に引き渡された。同月30日から,2003年竣工の“つくし”(13,353総トン)に代わって新門司~神戸航路に就航した。3月にデビューした“せっつ”の同型2番船で,16,300総トン,6,200重量トン,全長195メートル,幅29.6メートル,深さ20.6メートル,主機Wärtsilä 14V31型ディーゼル2基,2軸,出力23,223馬力(17,080キロワット),航海速力23.5ノット,船客定員663名,車両搭載数8.5メートル・トラック277台,乗用車188台。最適船型の導入やSOxスクラバー装備などにより,省エネ化(約6パーセント)および環境負荷低減を図った。コンセプトは1番船と同じ「星空と海をのぞむ癒しの旅」だが,内装テーマは1番船が「港町神戸」だったのに対し,本船では「門司港レトロの街並み」をイメージしたデザインとされた。

                    (阪九フェリー)