●神田造船所が新造船から撤退へ

 中堅造船所の神田造船所(本社呉市川尻)が,建造中の3隻の引き渡しを終える来年1月,新造船事業から撤退する。撤退は資材高騰による中韓造船所との価格競争激化が要因で,約150億円(20年度)の売上げのうち8割を占める新造船事業で収益が見込めず,収益の安定した修繕船事業に経営資源を集中させる。同社は外航船以外に内航フェリーやRORO船,タグボートなどの建造および修繕を手掛けており,現在建造中の38,000重量トン型バルカー1隻,19,000重量トン型近海船2隻を引き渡した後新造船事業から撤退し,今後は内航船の修繕事業を強化していく方針。

                       (神田造船所)