●瀬戸内海汽船運航の「シースピカ」でバイオ燃料試験

 瀬戸内海汽船が運航する観光船SEA SPICA(シースピカ。90総トン,全長25.7メートル,船客定員90人,2020年竣工)を使用して,次世代バイオディーゼル燃料による試験航行が11月12日に広島で行なわれた。鉄道・運輸機構(JRTT),ユーグレナ,瀬戸内海汽船,西日本旅客鉄道が連携し,内航船でのバイオ燃料の利用可能性を探るための技術調査として実施された。通常使用している軽油に使用済み食用油と微細藻類(ミドリムシ)などを原料としたユーグレナのバイオ燃料を加え,航行性能,燃料消費,エンジンへの影響を確認した。ユーグレナとJRTTはSDGs(持続可能な開発目標)の理念に基づいた包括連携で7月に合意しており,実験はその取組みの第1弾であった。

               (瀬戸内海汽船/鉄道・運輸機構/JR西日本/ユーグレナ)