●横浜港のレストラン船「ロイヤルウイング」引退

 横浜港のレストラン船ロイヤルウイングが,5月14日で営業を終了し引退した。同日は大桟橋17時出港のファイナル・クルーズ(2時間半)を実施し,その折桟橋でセレモニーを行ない,200人余が乗船して多くのファンが見守る中を出港。乗客が船上から一斉に風船を放ち,氷川丸などが汽笛を鳴らして別れを惜しんだ。運航するロイヤルウイングでは,2月にコロナ禍における諸般の事情から営業を休止せざるを得なくなったとし,当面の運休を発表。5月7日まで通常運航後,この日に備え点検整備などを実施した。2025年には代替新造船の投入を計画している。本船は関西汽船の別府航路客船“くれない丸”として1960年2月に竣工。引退後係船を経てレストラン船に改造され,1989年に横浜港でデビュー,以来船主は変わりながらも横浜で稼働してきた。すでに船齢63年を数え,メンテナンス用部品の調達もむずかしくなっている。引退に際し,4月22日~5月14日に横浜港大桟橋で同船の写真展が開催され,関西汽船の流れを汲むフェリーさんふらわあがコラボ企画“KURENAI DISCOVERY TIME”を行なった。

                         (編集部)