●日本郵船など5者 中型アンモニア燃料アンモニア輸送船の建造発表

 日本郵船,ジャパンエンジンコーポレーション(J-ENG),IHI原動機(IHIPS),日本シップヤード(NSY)の4社および協力機関の日本海事協会は1月25日,40,000立方メートル型の中型アンモニア燃料アンモニア輸送船(AFMGC:Ammonia-fueled Medium Gas Carrier)の建造を決定したと発表した。5者コンソーシアムで国産二元燃料主機(J-ENG)および補機(IHIPS),最適船体(NSY)を開発し,難燃性や毒性,CO2の265倍ものGHGであるN2O(亜酸化窒素)の処理など課題を克服,今回の建造発表に至った。ライセンス製品を用いない純国産のアンモニア燃料輸送船は世界で初めて。竣工は2026年11月の予定。アンモニア燃料の混焼率は主機95パーセント,補機80パーセント以上,全体のGHG削減は80パーセント以上を目指す。本船の竣工は海運のカーボン・ニュートラル化へ向けた重要な一歩となる。

                          (日本郵船)