●日本郵船など5者 アンモニア燃料船の開発開始

 日本郵船,ジャパンエンジンコーポレーション,IHI原動機,日本シップヤードおよび日本海事協会(NK)の5者は10月26日,共同で「アンモニア燃料国産エンジン搭載船舶の開発」を2021年12月から開始すると発表した。5者で研究開発からエンジン開発,実船建造,商業化まで一貫して行ない,まずアンモニア燃料のタグボートを2024年までに,同アンモニア輸送船を2026年度までに竣工させる計画。ポイントとなるエンジンは,IHI原動機がタグボート用主機と外航船用補機の4ストロークエンジンを,ジャパンエンジンが外航船用主機の2ストロークエンジンをそれぞれ開発。着火しにくいアンモニア燃焼用にパイロットとして燃料油を少量使用し,タグボート用主機および外航船用補機で混焼率80パーセント以上,外航船用主機で同最大95パーセントを目指す。将来的にはバイオ燃料などの利用でGHG排出量ゼロを目途としている。

                              (日本郵船)