●日本郵船などが内航船主機でアンモニア混焼に成功

 日本郵船,IHI原動機,日本シップヤード,ジャパンエンジンコーポレーション,日本海事協会の5者は5月16日,アンモニア燃料エンジンの実機で,世界で初めて混焼率80パーセントの燃料アンモニアの安定燃焼に成功したと発表した。この4月からIHI原動機太田工場で運転試験を実施していた。CO2より温室効果の高い一酸化二窒素(N2O)や未燃アンモニアの排出がほぼゼロとなり,アンモニア漏洩のないことも確認された。今後は混焼率向上を目指して陸上試験を継続し,来年6月竣工予定のアンモニア燃料タグボートに搭載される。今回の開発を踏まえ,5者共同開発中の外航アンモニア燃料アンモニア輸送船(AFAGC。2026年10月竣工予定)用の補機エンジンの開発にも取り組む。

                           (日本郵船)