●新日本海フェリーの新船「けやき」進水

 舞鶴~小樽航路の代船として新日本海フェリーが三菱造船に2隻発注したうちの1番船が,4月29日,三菱重工下関造船所で“けやき” と命名され進水した。来たる12月に引き渡され,2番船とともに現有の“はまなす”“あかしあ”(16,897総トン,2004年竣工)を代替する。命名は新日本海フェリー入谷社長,支綱切断はソプラノ歌手田中彩子氏が行なった。船名の「けやき」は舞鶴市の市木。14,300総トン,全長199.0メートル,幅25.5メートル,主機ディーゼル4基,航海速力28.3ノット,船客定員286名,車両搭載数トラック約150台,乗用車約30台。国内フェリーでは初めてとなるダックテールを持つバトックフロー船尾船型と垂直船首を採用,アンチローリング・タンクとフィン・スタビライザー併用の省エネ型減揺システムなどにより推進抵抗を低減し,従来船より5パーセントの省エネが実現可能。

                         (新日本海フェリー)