●新日本海フェリーのカーフェリー「けやき」就航
新日本海フェリーと鉄道・運輸機構共有のカーフェリー“けやき”が,三菱重工下関造船所で11月11日に竣工し,同14日から舞鶴~小樽航路に就航した。三菱造船に発注された2隻の1番船で,在来の“はまなす”(16,897総トン,2004年竣工)の代船。14,157総トン,全長199.0メートル,幅25.5メートル,主機Wältsilä 14V31型ディーゼル4基,2軸,出力46,445馬力(34,160キロワット),航海速力28.3ノット,船客定員286名,車両搭載数トラック約150台,乗用車約30台。推進抵抗低減などのため垂直船首と国内フェリー初のダックテールを備えたバトックフロー船尾を採用,アンチローリング・タンクとフィン・スタビライザー併用の省エネ型減揺システムも合わせ,従来船比5パーセントの省エネを見込む。船内は3層吹抜けのエントランス,シースルーエレベーター,前部に2層吹抜けのフォワードサロンを設け,最上階には露天風呂や多様なコンテンツを鑑賞できる多目的ルームも備えた。

(三菱造船)