●新型コロナウイルスの影響でコスタ・クルーズの3客船が長崎に集結

 写真は2月27日の三菱重工長崎造船所香焼工場の様子である。

コスタ・セレーナCosta Serena(右。114,261総トン),コスタ・ヴェネチアCosta Venezia(左。135,225総トン)が岸壁に係留され,中央は100万トンドックで工事中のコスタ・アトランチカCosta Atlantica(85,619総トン)である。コスタ・アトランチカは三菱長崎が初めて受注した客船メンテナンス工事で,2月20日から約10日の予定で外舷塗装などを行なった(その後3月末まで延長)。3隻はいずれも新型コロナウイルスのため,1月下旬から中国発着クルーズを中止しており,無乗客で日本周辺海域に滞留(佐世保や鹿児島にも寄港)し,アトランチカは1月末頃から,他の2隻は2月21日頃から長崎で係船された(3月17日現在係船中)。なお日本クルーズを行なうコスタ・ネオロマンチカCosta neoRomantica(56,769総トン)も2月23日に寄港して一時長崎に4隻が揃ったが,こちらはその後佐世保や鹿児島に滞留し,3月17日現在再び長崎に寄港している。(藤木 洋一)