●座礁コンテナ船「エヴァー・ギブン」運航再開

 去る3月にスエズ運河で座礁事故を起こしたコンテナ船エヴァー・ギブンEver Given(219,079総トン,コンテナ積載数20,124TEU)は,離礁後に賠償交渉が難航し勾留が続いていたが,去る7月4日,船主責任保険を引き受けている英P&Iクラブが,正栄汽船とスエズ運河庁の正式合意を明らかにした。これを受けて7月7日,現地イスマイリアでは出航式典が開催され,両者が和解合意書に署名,同船は3カ月振りにグレート・ビター湖を出航した。正栄汽船の7日の発表によれば,ポート・サイドで潜水調査後,ABS船級の承認を得て荷揚港まで航行を開始する。なお賠償金額は明らかにされていない。エジプト側は当初9億1,600万ドル(約1,000億円)を要求,その後5億5,000万ドルに減額したものの船主側は1億5,000万ドル(約160億円)が妥当としていた。

               (SUEZ CANAL AUTHORITY)