●常石造船 新型バルカー「TESS42」1番船進水

 常石造船は2月17日,累計で500隻以上の竣工実績を持つTESS(Tsuneishi Economical Standard Ship)シリーズの新船型42,000重量トン型“TESS42”の1番船が,2月1日にグループの中国常石集団(舟山)造船有限公司で進水したと発表した。このタイプはヒット船型“TESS38”と同じ全長に抑え,汎用性を維持しつつ載貨重量を同吃水時で約2,000トン,満載時には約4,000トン増加した新船型で,鉄鉱石,穀物,石炭の三大バルク貨物に加え,木材,ホットコイル,硫黄なども積載できる汎用性を有する。抵抗低減型船体形状,省エネ装置“MT-FAST”など独自の燃費向上技術により,“TESS38”に比してトンマイル当たりの燃料消費量を4パーセント以上削減,航続距離を大幅に延伸し環境性能も向上した。主要目は26,700総トン,42,200重量トン,全長180メートル,幅32.2メートル,深さ15.4メートル,吃水10.75メートル,貨物倉容量52,400立方メートル。

                          (常石造船)