●川崎重工・トタルがAUVの海上試験に成功

 川崎重工は1月12日,仏トタルエナジーズと淡路島沖でAUV「SPICE」(スパイス。Subsea Precise Inspector with Close Eyes)を用いた海底パイプライン近接検査における防食電位計測の海上試験に成功したと発表した。川崎重工が開発したSPICEは,世界初の海底パイプライン検査用ロボットアームを備えるAUV。すでにパイプトラッキング能力などは確認済みで,これにトタルエナジーズのLTCP(Light Touch Cathodic Protection)と称する防食電位計測技術を統合,昨年8月30日~9月2日に行なわれた淡路島沖海上試験で,模擬海底パイプラインの防食電位計測に成功した。すでに一昨年,英モダス・サブシー・サービスから,今回の試験機より進化した商用SPICE初号機を受注しており(2021年8月号「ニュース・フラッシュ」欄参照),商用に向けた製造・試験を進めている。全長約5.6メートル,空中重量約2,500キロ,耐水深度3,000メートル,最高速力4ノット,主プロペラ1基,サイド・スラスター2基,バーティカル・スラスター2基装備。

                         (川崎重工)