●川崎重工が九州郵船向けジェットフォイルを受注
川崎重工は11月21日,九州郵船と鉄道・運輸機構共同発注のジェットフォイル1隻の建造契約を締結したと発表しそのイメージをリリースした。同社神戸工場で建造し2029年6月の引渡しで,博多~壱岐・対馬航路に就航する予定。川崎重工は1987年に米ボーイング社からジェットフォイルの製造・販売権を引き継ぎ,1989~2020年に16隻を建造した。本船は現行デザインを踏襲して性能を維持しつつ,新型ガスタービンを搭載し,安全性向上のため客席レイアウトを改めた。受注は2017年の東海汽船向け以来8年振りである。全長27.4メートル(水中翼降下時),幅8.5メートル,主機VERICOR TF50B型ガスタービン2基,航海速力43ノット,船客定員252名。ちなみにTF50型はスウェーデンのステルス・コルベット,ヴィズビィVisby級に採用されている。
(川崎重工)