●川崎重工がロボットアーム付きAUV「SPICE」(スパイス)を受注

 川崎重工は5月18日,英モダス・サブシー・サービスから,世界初の海底パイプライン検査用ロボットアーム付きAUV(Autonomous Underwater Vehicle)を受注したと発表した。SPICE(Subsea Precise Inspector with Close Eyes)と称するこのAUVは,ロボットアーム自律制御機能を有し,アーム先端の近接検査センサーでパイプラインのトラッキングが可能で,従来AUVができなかった近接検査を可能にした。ドッキング・ステーションと一体で海中へ投入され,ステーションからの発進,パイプラインの探索および検査,帰還のプロセスを自律遂行でき,バッテリー充電や検査データの母船転送も行なうため,作業効率の向上とコスト低減,母船作業の負荷を軽減し,安全性も向上する。主要目は全長約5.6メートル,幅約1.4メートル,高さ約1.1メートル,空中重量約2,500キロ,耐水深度3,000メートル,最大速力4ノット。

                        (川崎重工)