●川崎汽船と新来島どっくがアンモニア燃料自動車船を共同開発

 川崎汽船と新来島どっくは12月8日,アンモニアを燃料とする自動車運搬船を共同で開発し,日本海事協会(NK)から設計基本承認を取得したと発表した。アンモニアは燃焼時にCO2を排出しないことから次世代舶用燃料として注目され,IMO(国際海事機関)の2050年までの目標「温室効果ガス総排出量の2008年比50パーセント削減」への貢献が期待される。一方で,その毒性に対する安全性や重油などと比較して体積を必要とする特性などの対策が必須となる。取得に際しては両社とNKで検討を重ね,アンモニアを燃料とする際の潜在的なリスク評価と安全対策を織り込んだ。今後は国際規則の動向などを注視し,具体的に建造の検討を進めていく予定。

                             (川崎汽船)