●岩谷産業が水素燃料電池旅客船を建造 大阪万博で運航へ

 カセットコンロで有名な岩谷産業は7月20日,2025年開催の大阪万博で,国内初の水素燃料電池船による旅客運航を行なうと発表した。航路は中之島ゲート~ユニバーサルシティポート~夢洲(大阪・関西万博会場)を予定。京阪グループの大阪水上バスに運航委託する方針。アルミ合金製の双胴船で,カーデザイナーとして著名な山本卓身氏がデザインを手掛け,先進性を訴求した斬新な姿になった。約120総トン,全長約30メートル,幅約8メートル,深さ約2.5メートル,航海速力10ノット,定員150名。名村造船所が受注し,日本造船技術センターの支援を受けて瀬戸内クラフトで建造する。本船は「動く海上パビリオン」に位置付けられ,会場までの移動を特別な体験に変え,水素エネルギーの魅力を世界に発信することを目指している。

                         (岩谷産業)