●太平洋戦争で戦没 輸送船「もんてびでお丸」を発見

 海外の報道によれば、オーストラリアのサイレント・ワールド財団は4月22日,第2次大戦中の1942年に南シナ海で撃沈された日本の輸送船“もんてびでお丸”(7,267総トン,1926年竣工)を,ルソン島北西沖の水深4,000メートル超の海底で発見したと発表した。同財団は豪国防省やオランダの深海探索企業フグロの協力を得て,同月6日から無人潜水機による調査を実施しており,18日に船体を発見,分析によって“もんてびでお丸”と特定した。同船は1942年6月22日にラバウルを出港し,海南島三亜に向けて航行中の7月1日,米潜スタージョンSturgeon SS-187の雷撃により沈没。当時連合国捕虜や抑留者1,053人を輸送中で,このうち979人がオーストラリア人だったという。財団では遺骨や遺品の収集は行なわず,そのままにしておく方針。

                     (SILENTWORLD FOUNDATION)