●国内初の日米比3カ国合同訓練が鹿児島で実施

 海上保安庁は6月20日,鹿児島湾でフィリピン・コースト・ガード(PCG),米コースト・ガード(USCG)と,国内では初となる3カ国による合同捜索救助訓練を実施した。3カ国合同訓練は,2023年6月にフィリピン・マニラ湾西方海域で行なわれて以来2回目で,約350人が参加した。

 今回の訓練は,漁船から火災が発生,海中転落者が出たという想定で実施され,USCGカッター,ストラトンStratton WMSL-752搭載の無人航空機スキャンイーグルなどが海上を捜索。海中転落者を発見後,ストラトンとPCG巡視船テレサ・マグバヌアTeresa Magbanuaの搭載艇が海中転落者に見立てたダミー人形を救助した。

 また,海保のヘリコプターを使って機動救難士が要救助者役を吊り上げ救助したほか,消火のため日米比3隻の巡視船による火災船に見立てた巡視艇への放水訓練も行なわれた。(海上保安協会 新聞事業部次長 米田 堅持)