●商船三井の砕氷LNG船「ウラジミール・ルサノフ」日本初入港

 商船三井が管理・運航する砕氷LNG船ウラジミール・ルサノフVladimir Rusanovが,7月23日,ロシアからのLNGを積んで東京湾の扇島LNGターミナルに初入港した。本船はヤマルLNGプロジェクト向けに,商船三井が中国遠洋海運集団と共同で3隻建造したダブル・アクティング式砕氷LNG船の1番船で,2018年1月に大宇造船海洋で竣工。今回は,ヤマルLNG出荷基地のあるサベッタ港を6月29日に出航後,カラ海,ラプテプ海などの北極海航路を経てベーリング海峡を通過し,日本までLNGを輸送した。砕氷LNG船のわが国来航はこれが初めてであった。ロシア北極圏からの輸送に北極海航路を利用すると,スエズ運河経由に比べ航海距離を約65パーセント短縮でき,温室効果ガス排出削減にも寄与する。128,875総トン,80,247重量トン,全長299.0メートル,幅50.0メートル,タンク容量172,000立方メートル,砕氷能力最大2.1メートル(後進時)。

                        (商船三井)