●商船三井が世界初のLNG発電船事業を開始へ

 世界最大のLNG船隊を保有する商船三井は8月30日,トルコのカラデニスHD傘下の発電船事業会社で約20隻の発電船を保有するカルパワーシップ(Karpowership。正式名Karpower International BV)と共同で,世界初のLNG発電船事業をアフリカのモザンビークで実施すると発表した。これは「KARMOL(カルエムオーエル)」のブランドで行なわれ,浮体式LNG貯蔵再ガス化設備(FSRU:Floating Storage and Regasification Unit)と発電船を組み合わせ,沖合のFSRUから発電船へガス化したLNGを送って発電し,それをモザンビーク国営電力会社に供給するもの。実施地はモザンビーク北部のナカラで,カルパワーシップはすでに同地で重油による発電船を稼働させており,商船三井が進めている125,000立方メートル型LNG船改造のFSRUが同地に到着後,LNG発電に移行する。発電容量は12万キロワットで,2020年の稼働開始を目指している。 (商船三井)