●商船三井が「シーボーン・オデッセイ」を購入

 商船三井は3月17日,米カーニバル傘下シーボーン・クルーズ・ラインのシーボーン・オデッセイSeabourn Odysseyを購入し,同日引渡しを受けたと発表した。すでに発表されている2024年8月22日のクルーズまではシーボーンが用船し,その後改装を経て2024年末を目処にグループの商船三井客船が運航を始める。商船三井客船は現“にっぽん丸”との2隻体制でクルーズを行なう。当初は日本近海での運航を想定するが,世界一周クルーズや外国人乗客の利用も見込む。同船は32,477総トン,船客定員458人,2009年竣工のラグジュアリー船として知られる。商船三井グループではクルーズ事業を新たな成長分野とし,昨年600名定員の新造船2隻の建造を決めたが,本船の導入により事業拡大計画を前倒しする。新造船で目指している新コンセプトの国際的かつ高品位サービスの実現に先鞭をつけるため,同サービスに最適な本船の購入チャンスを得て,買船を決めた。

                     (商船三井提供)