●出光タンカー メタノールVLCCを2隻建造

 出光タンカーは4月24日,環境対応VLCC2隻の建造を決定したと発表した。昨年10月に同社が飯野海運,日本郵船,日本シップヤードとの4社コンソーシアムで策定したデザイン・コンセプト(1月号本欄参照)を採用する。約309,400重量トン,全長339.5メートル,幅60.0メートル,深さ28.6メートル,満載吃水21.0メートルで,燃料にメタノールと重油を使用可能な二元燃料機関を備え,大型軸発電機や風力推進補助装置ローターセイル(2基)を搭載する。メタノール燃料によってCO2排出を従来船比約15パーセント抑制,さらに軸発やロ-ターセイルによりEEDIは基準値比で40パーセント以上の削減を達成できる。引渡しは2028,29年の予定。VLCCのローターセイル搭載は世界初となる。出光タンカーが保有し,出光興産向け原油輸送に従事する。

                          (出光タンカー)