●元寇船の木製イカリを引揚げ

 鎌倉時代の元寇で襲来した船のイカリの引揚げ作業が,10月1,2日に長崎県松浦市沖で行なわれた。同市の離島,鷹島沖約200メートル,水深約20メートルの海底で2011年に元寇船が発見され,周辺は日本初の海底遺跡「鷹島神崎遺跡」として国史跡に指定された。今回,海底遺跡のそばで確認された木製錨の木材部分が1日に,石部分が2日に引き揚げられた。木材部分は長さ約175センチ,幅約25センチ,石部分は長さ約230センチ,最大幅約50センチ。同市立埋蔵文化財センターで同8日から一般公開が始まった。松浦市ではイカリに続き,船体の引揚げも目指すという。

              (松浦市立埋蔵文化財センターのfacebookより)