●中国が新造船建造量シェア5割を突破

 英クラークソンズ・リサーチによると,2023年の新造船建造量は中国が1,750万CGT(前年比16パーセント増。CGT:標準貨物船換算トン数),韓国が910万CGT(16パーセント増),日本が490万CGT(1パーセント増)だった。世界全体では3,450万CGT(10パーセント増)で中国が51パーセントのシェアを獲得し,初めて5割を超えた。2位は韓国で26パーセント,日本は3位で14パーセント。船種別シェアでは,中国はバルカー62パーセント(2位日本33パーセント),コンテナ船61パーセント(2位韓国29パーセント),タンカー41パーセント(2位韓国39パーセント)だが,LNG船は2位の17パーセント(1位韓国83パーセント)で,バルカーとコンテナ船の伸張が大きな要因となっている。なお2023年の世界の新造船受注量は4,170万CGT(前年比19パーセント減)だった。国別では中国が2,490万CGT(同4パーセント減,シェア60パーセント),韓国が1,010万CGT(40パーセント減,24パーセント),日本が450万CGT(23パーセント減,11パーセント)となっている。

                       (上海外高橋造船)