●世界最大の電動カーフェリー・コンセプト「ヴァイキング・ヘリオス」
バルト海でフェリーを運航するフィンランドのヴァイキング・ラインは6月6日,世界最大の電動フェリーのコンセプト「ヘリオス」(Viking Helios)を発表した。全長195メートル,幅30メートルで,ヘルシンキ~タリン航路を念頭に約85~100MWhのバッテリー容量によって速力約23ノットを発揮,両港を2時間強で結ぶ。キャパシティは乗客2,000人と乗用車650台,貨物積載レーン2,000メートルを備える。従来船との大きな違いは煙突のない点。この航路は距離80キロで電気推進船の運航に最適とされ,同社およびラウマ造船所など複数パートナーにより共同開発,2隻建造され2030年代初頭にフィンランド湾のゼロエミッション・サービスを実現可能にする。ヘルシンキ港の予測では,同航路は2040年までに旅客輸送の倍増(24年比)と貨物の大幅増が見込まれている。
(VIKING LINE)