●世界最大のソーラー・ボート「レース・フォー・ウォーター」東京初寄港

 海洋プラスチックごみ廃絶のため,実態調査や啓発活動を行なっているソーラー・カタマラン,レース・フォー・ウォーターRace for Water(略称R4W)が,去る2月から日本に滞在している。船名と同名の財団が運航する本船は,2010年にスイスで建造されたトゥラノール・プラネットソーラーTûranol Planetsolarの後身(一部改造)。294総トン,全長35.3メートル,最大幅23.5メートルで,上部全面の太陽電池パネル(512平方メートル)をメインに,40平方メートルのカイトによる風力,海水から生成した水素による燃料電池も使用するゼロ・エミッション船である。2017年4月にフランスを出港,5年間で世界周航の計画で,西回りで日本に到着した。写真は9月17日,東京青海客船ターミナルに着岸時の船影で,背景は東京国際クルーズターミナルである。新型コロナのため日本滞在は半年以上に及び,2月の石垣島以降,鹿児島,大阪などに寄港した。この後中国,中東などを経てフランスに戻る。

                     (RACE FOR WATER)