●レジデンス船2隻のチャーター取り止めへ

 レジデンス船事業を展開する米クレセント・シーズは,ノルウェージャン・クルーズ・ライン・ホールディングス(NCLH)と2025年3月に結んだチャーター契約を9月30日で終了した。解約したのは傘下のリージェント・セブン・シーズ・クルーズ運航のセブン・シーズ・ナビゲーターSeven Seas Navigator(28,803総トン,船客496人,1999年竣工),オーシャニア・クルーズのオーシャニア・インシグニアOceania Insignia(30,277総トン,船客684人,1998年竣工)の2隻で,10年契約で満了時に買取りのオプションが付いていた。2025年初にレジデンス船事業に参入したクレセント・シーズは2隻を改装してスタートし,2032年に新造船を就航させる計画を発表していたが,顧客となる富裕層のニーズが予想を大きく上回り,より広くよりカスタマイズ可能なレジデンスであることが判明,既存船から新造船へ重点を移すとしている。

                      (REGENT SEVEN SEAS CRUISES)

                       (OCEANIA CRUISES)