●モーリシャスで日本の貨物船が座礁事故

 中国からシンガポール経由でブラジル方面に向かっていた商船三井運航のケープサイズ撒積船ワカシオWakashio(101,932総トン,203,130重量トン,全長299.5メートル,2007年竣工,船籍パナマ)が,7月25日(現地時間),モーリシャス島沖で座礁し船体を損傷,救助作業中の8月6日以降,燃料油約1,000トンが流出した。乗員21人は安全に船から避難済み。同船が搭載していたディーゼル燃料207トンと低硫黄バンカー燃料3,894トンのうち,12日までに流出した以外のほぼ全量の抜き取りを終了,破損タンクからの流出分のうち推定約460トンは11日までに海上および海岸で回収された。その後15日までに同船の船体が2つに分断したことが確認され,潤滑油など約100トンのうち,未回収の油が一部流出した。フランス当局は8日,緊急支援を訴えたモーリシャスへ,近隣のフランス海外県レユニオンから航空機および技術アドバイザーを派遣したことを明らかにし,日本政府も要請により国際緊急援助隊の専門家チーム(海上保安庁,外務省,JICA職員で構成)を10日(日本時間)に現地に派遣,さらに同第2陣を19日(同)に派遣した。商船三井では関係当局と連携し引き続き早期解決に全力を注ぐ。なお9日(同)には東京で船主の長鋪汽船と共同会見を開き謝罪した。

      (FRENCH ARMY COMMAND)