●ベイルートの爆発で客船が転覆

 レバノンの首都ベイルートで8月4日に起きた大規模爆発により,爆発地点近くに停泊していたアブ・メリ・クルーズのオリエント・クイーンOrient Queenが転覆,船内の13名のフィリピン人乗員のうち2名が死亡した。同船は1989年にスペインで建造されたヴィスタマールVistamar(7,478総トン,船客定員330名)の後身。独プランツアーが2012年まで運航したのちベイルートのアブ・メリ・クルーズに移った。現在はCOVID-19のパンデミックのためベイルートで数カ月前から係船状態にあり,一部の船員が乗船していたのみで乗客はいなかった。なお8月7日までに,この爆発による死者は少なくとも154人,負傷者は5,000人以上となっており,被災者は30万人以上に及ぶといわれる。

                  (ABOU MERHI CRUISES)