●フィンカンティエーリで「MSCシーショア」起工

 スイスに本拠を置くMSCクルーズの新造船MSCシーショアMSC Seashoreのコイン・セレモニーが,9月19日,伊モンファルコーネのフィンカンティエーリで執り行なわれた。キールに記念コインを溶接して航海の安全を祈念した。就航は2021年6月の予定。合わせてデザインなども公表された。同船は「シーサイド・クラス」の改良型「シーサイドEVOクラス」の1番船であり,169,380総トン,船客5,632人,全長は339メートルで,同社船で最長となる。船内の約40パーセントが刷新され,シーサイド・クラスに比べ客室の200室増設,公室区画の拡大が図られ,乗客1人当たりの屋外エリアも最大とされる。環境対策ではNOx排出量を最大90パーセント削減可能なSCRシステム(触媒脱硝装置),スクラバー,陸上給電システムなどを搭載する。