●ステナ・バルクのハイブリッド撒積船コンセプト「インフィニティマックス」

 スウェーデンのタンカー/プロダクト船大手ステナ・バルクは3月8日,新しいハイブリッド撒積船インフィニティマックスInfinityMAXのコンセプト・デザインを発表した。2050年までのゼロ・エミッション化に向けた開発の一環で,水素燃料のほか風力推進用ウイング・セイルを装備し,抵抗低減のため鮫皮(Shark Skin)の船体表面を導入,半自律運航も可能にするという。最大のポイントはモジュール化した貨物ユニットにあり,分離可能な各ユニットは,ユニット単位で風力タービンとソーラーパネルにより必要な電力を自給自足でき,ユニットごとにドライ貨物や液体貨物,液化ガス(メタン,水素など)を輸送できるので,荷役時の混雑回避と寄港時間の大幅短縮につながる。イラストでは各ユニットに違う貨物が表記されている。2035年までの就航を目指すという。

                         (STENA BULK)