●シップ・オブ・ザ・イヤー2022 硬翼帆搭載撒積船「松風丸」が受賞!

 日本船舶海洋工学会が1990年から毎年選定・授賞している「シップ・オブ・ザ・イヤー(SOY)」は今回で33回目。5月11日に選考委員会を開催し,選考対象の8隻から,大賞と部門賞5賞を選定した。

◆シップ・オブ・ザ・イヤー2022

商船三井の硬翼帆搭載撒積船「松風丸」Shufu Maru 大島造船所で10月7日に竣工。商船三井と大島造船所が中心になって開発した硬翼帆式風力推進装置「ウインドチャレンジャー」を搭載し,GHG排出量の大幅削減を実現した。硬翼帆は伸縮および回転機能を有し,港内などでの視界確保,荷役に影響しない角度に固定できるなど通常と同様の安全性や運用を可能としている。地球環境保全の流れで帆装装置が再び開発され実用化した点や外観が目立つ点が評価された。58,209総トン,垂線間長231.0メートル,幅43.0メートル,深さ20.05メートル,吃水12.83メートル,主機三井MAN B&W 6S60ME-C10.5-EGRBP型1基,速力14.3ノット,石炭約90,000トン積載。

◆各部門賞は以下のとおり

大型客船部門賞: LNG燃料カーフェリー「さんふらわあ くれない」

小型貨物船部門賞:内航コンテナ船「のがみ」

漁船・調査船部門賞:練習船「海神丸」

作業・特殊船部門賞:砂利採取運搬船「第五十八金栄丸」

海洋構造物・海洋機器部門賞:「長期運用型UUV」

                      (写真提供:日本船舶海洋工学会)