●コスタ・クルーズのLNG燃料客船2番船「コスタ・トスカーナ」竣工!

 フィンランドのマイヤー・トゥルクで建造されていたコスタ・クルーズのコスタ・トスカーナCosta Toscanaが,12月2日引き渡された。コスタ・スメラルダCosta Smeralda(2019年12月竣工)に続く同社LNG燃料客船の2隻目で,SOx,NOx排出の大幅削減に加え,CO2も約20パーセントの削減を見込む。186,364総トン,全長337.0メートル,幅42.0メートル,吃水8.8メートル,主機ディーゼル・エレクトリック(二元燃料ディーゼル主機4基),出力83,968馬力(61,760kW),航海速力17.0ノット,船客定員5,326名(最大6,730名),乗員1,646名。二元燃料主機のほか,高度なエネルギー効率システムによるエネルギー消費の最小化,プラスチックや紙など廃棄物の100パーセント回収とリサイクルも行なわれ,環境性能を高めている。家具や照明,ファブリックなどをすべてイタリア製とし,トスカーナ地方に敬意を表してデザインされており,ニューヨークとパリを拠点にするデザイナー,アダムD.ティハニー氏が監修を担当した。デビュー・クルーズは2022年3月5日,サヴォナ発着の西地中海クルーズである。

                           (MEYER TURKU)