伊グリマルディ・グループは４月８日，中国の招商局重工金陵船舶（威海）造船所に大型カーフェリー９隻を発注したと発表した。船隊拡張，更新計画の一環で，総額13億ドルの契約。2028 ～ 30年に竣工し，グループのグリマルディ・ラインが４隻，ミノアン・ラインが２隻を地中海で運航，フィンラインがバルト海で３隻運航する。９隻はメタノール燃料機関を搭載してネットゼロエミッション達成を目指すほか，旅客の快適性，輸送能力の向上を図る。地中海向けは「次世代Med」級と称し全長229メートル，車両レーン長3,300メートルと乗用車300台以上積載， 船客2,500人規模。バルト海向けは「ハンザ・スーパースター」級で全長240メートル，車両レーン長5,100メートル，船客1,100人規模となる。複数のレストランやバー，地中海向けには２カ所にプール，バルト海向けにはフィンランド式サウナなどが設けられ，航路ごとにカスタマイズされた仕様となる。

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