●わが国初のアンモニア燃料パナマックス撒積船 AIP取得

 ジャパン マリンユナイテッド,三菱造船など国内造船有志により設立された次世代環境船舶開発センター(GSC:Planning and Design Center for Greener Ships。一般社団法人)は,1月20日,アンモニア燃料パナマックス撒積船を日本で初めて開発し,日本海事協会(NK)から設計基本承認(AIP:Approval in Principle)を取得したと発表した。設計ではNKのガイドラインに従った安全対策を施し,重油より大容積のアンモニア燃料タンクの容量と配置を入念に検討,貨物積載量や航続距離への影響を最小限にとどめた。主要目は約80,400重量トン,全228.9メートル,幅32.26メートル,深さ20.1メートル,主機出力8,000kW(10,877馬力)航海速力14.2ノットで,容量2,500立方メートルのアンモニア燃料タンク2基を備える。この基本設計情報の活用により,今後造船各社で各種アンモニア燃料船が開発され,実船建造の促進が期待される。

                   (次世代環境船舶開発センター)