●「飛鳥Ⅱ」で乗客に新型コロナの陽性者発生 クルーズ中止

 4月29日から横浜発「ゴールデンウィーク青森・北海道クルーズ」を実施していた飛鳥Ⅱ(50,444総トン,船客定員872名)で,30日新型コロナの陽性者が1名発生,同船は直ちにクルーズを中止し,5月1日横浜に帰港した。当時乗客295人,乗組員425人の計720人が乗船していたが,帰港前の対応で陽性者は客室で隔離療養,船内各施設の営業は中止し,他の船客は客室で待機した。陽性者は60代男性で,船内行動記録などから同室者の家族以外の濃厚接触者はなかった(保健所の正式見解)。着岸後陽性者と家族2名は都内に搬送された。クルーズ代金は1泊分以外は返金するという。郵船クルーズでは船客に乗船前のPCR検査を義務付けており,今回も全員陰性だったが,昨今の感染状況に鑑みて乗船受付時にも検体採取を実施,30日午後に陽性が判明した。なお催行予定だったその後のクルーズで,神戸市からの要請により神戸港発着の5月のクルーズが中止されたほか,感染症スクリーニング対策強化のため,6月30日発までのクルーズを中止した。