●「畿内丸」と「さんふらわあ」が「ふね遺産」に認定

 商船三井は10月15日,昭和初期の自社船(大阪商船)畿内丸と現在商船三井フェリーが商標を保持する“さんふらわあ”(初代)の2隻が,日本船舶工学会が主催する「ふね遺産」(第4回)に認定されたと発表した。畿内丸(8,365総トン,1930年三菱長崎建造)はわが国高速貨物船の先駆として知られ,当時の横浜~ロサンゼルス/ニューヨークの航海記録を樹立,パナマ運河経由ニューヨーク急航線を開設して生糸輸出に貢献。“さんふらわあ”(11,312総トン,1972年川重神戸建造)は,日本のクルージング・レジャーと大型豪華高速カーフェリーの先駆けである点が評価された。本船の建造や運航に商船三井グループは関与していないが,シリーズ船5隻すべてを取得し,その後「さんふらわあ」の名称を冠したフェリーを多数建造している。