●「コスタ・ヴィクトリア」などがスクラップ

 伊コスタ・クルーズが運航していたコスタ・ヴィクトリアCosta Victoria(75,951総トン,船客定員2,394人,1996年竣工)が,1月後半にトルコへ回航され,スクラップとなる。同船は2020年夏にジェノヴァに本拠を置く船舶修繕業者が購入し,工場従業員の宿舎として使用すると伝えられていた。また,CMV(Cruise & Maritime Voyages)の倒産で行き場を失ったマルコ・ポーロMarco Polo(22,086総トン,船客定員922人,1965年竣工)は,1月に解体のためインドのアランに到着した。売却額は6万ルピー(約8.5万円)の投げ売りだったとされる。同船は元アレクサンドル・プーシキンAleksandr Pushkinとして旧東ドイツで建造され,大西洋横断航路でデビューしている。同じくCMVのマジェランMagellan(46,052総トン,船客定員1,794人,1985年竣工)は,ギリシアのシージェットが取得していたが,就航することなくインドで解体されると報じられた。

                       (COSTA CRUISES)

                           (CMV)