■新造自衛艦4隻が相次いで就役

 3月4~24日,自衛艦4隻が海上自衛隊に引き渡された。

 各艦の概要は以下のとおり。

 ▷護衛艦“はぐろ”:平成28年度(2016年度)計画による“まや”型イージス艦の2番艦で,3月19日,ジャパン マリンユナイテッド(JMU)横浜事業磯子工場で就役した。最新のイージス・システムを搭載し,弾道ミサイル防衛と対空戦の同時対処が可能で,本艦の就役により海自イージス艦8隻体制が完成した。基準排水量8,200トン。配属先は第4護衛隊群第8護衛隊で,定係港は佐世保。

 ▷潜水艦“とうりゅう”:平成28年度計画による“そうりゅう”型の最終12番艦で,3月24日,川崎重工神戸工場で就役した。本艦は“おうりゅう”に続いて,AIPと鉛蓄電池に代えてリチウム・イオン電池を搭載したことが特徴。基準排水量2,950トン。配属先は第2潜水隊群第6潜水隊で,定係港は横須賀。

 ▷掃海艦“えたじま”:平成29年度計画による“あわじ”型の3番艦で,3月16日,JMU横浜事業所鶴見工場で就役した。船体はGFRP製で,使い捨て機雷処分具や水路調査用UUVなどを搭載する。基準排水量690トン。配属先は掃海隊群第3掃海隊で,定係港は呉。

 ▷音響測定艦“あき”:平成29年度計画による“ひびき”型の3番艦で,3月4日,三井E&S造船玉野艦船工場で就役した。1,2番艦と計画年度が四半世紀ほど離れているため,SURTASS(曳航ソナー)の能力向上をはじめ,各所に改良が図られている。また乗員はクルー制が採用されており,今後は本型3隻を4クルーで運用する。基準排水量2,900トン。配属先は海洋業務・対潜支援群第1音響測定隊で,定係港は呉。