■新たな自衛艦区分にCVMとCG等を追加
防衛省は,令和6年10月28日付けで,「陸上自衛隊又は海上自衛隊の船舶の区分等及び名称等を付与する標準を定める訓令」(防衛省訓令第317号)を定め,機動艦艇の護衛艦種別にCVMとCGを,哨戒艦艇の哨戒艦種別にOPV,輸送艦艇の輸送艦種別にLSVとLCU,輸送艇種別にMSVを加えた。
CVMはF-35B戦闘機の搭載化改修後の“いずも”型護衛艦,CGは6年度計画により2隻が整備中のイージス・システム搭載艦,OPVは5年度計画で4隻が建造中の1,900トン型哨戒艦,LSVは陸上自衛隊予算で整備中の“ようこう”型輸送艦,LCUは同じく“にほんばれ”型輸送艦,MSVは同じく機動舟艇を対象としたものとされる。CVMはCruiser Voler Multipurposeを意味する。
なお,この船舶の区分等及び名称等を付与する標準を定める訓令は,従来は海上自衛隊が定めていたが,陸上自衛隊の船舶も加わったことで新たな訓令は防衛省が定めている。これに伴い,従来の海上自衛隊の訓令は廃止された。