■屋久島沖に墜落した米CV-22の救助活動を実施

 11月29日午後2時40分頃,鹿児島県屋久島沖の東シナ海に,米空軍横田基地所属のティルト・ローター輸送機CV-22オスプレイが墜落した。事故当時,現場付近は晴天で,風速1.9メートルと天候は穏やかであった。目撃者の情報などによると事故機は突然左エンジンから出火し,上下逆さに180度回転した後,海面に墜落したという。同機には8名が搭乗しており,米国防総省はその後の12月5日,搭乗者全員の死亡を認定した。

 この事故に対し,防衛省・自衛隊は,事故当日の11月29日から12月8日現在までに,航空機,艦艇,地上部隊による捜索・救難活動を行なっている。ちなみに,オスプレイは現在までに400機以上が生産され,わが国では米空軍がCV-22を横田基地に,米海兵隊がMV-22を普天間基地に配備しているほか,陸上自衛隊が17機の導入を進めている。なお米軍は,今回の事故原因を不明としつつも,12月6日以降,全世界でその飛行を停止し,陸上自衛隊では11月30日以降の運用を見合わせているという。