■イージス・アショアの配備を断念し代替案検討へ

 6月15日,河野防衛大臣はイージス・アショアの配備計画を停止すると公表したが,その後政府は同24日の国家安全保障会議において山口県と秋田県へのイージス・アショア配備断念を決定した。

 なお河野大臣は,16日の衆議院安全保障委員会で,イージス・アショアに替わる計画として,BMD能力を持つイージス艦を新たに追加建造する選択肢も考えられると述べた。

 各種報道などによると,現在,政府内ではイージス・アショア向けに契約したSPY-7レーダーやシステムなどを利用して,イージス艦2隻を建造する案などを含めて,さまざまな案が検討中とされる。イージス艦増勢の場合,2隻で約4,000億円といわれる高額な建造費と,その乗員確保の問題などもあり,今後の動向が注目される。