露空母アドミラル・クズネツォフの動向
イズベスチヤ紙によると,ロシア海軍では空母アドミラル・クズネツォフAdmiral Kuznetsovの近代化改修工事を断念する模様。これについて7月に「近いうちに,ロシア海軍と統一造船会社(USC:United Shipbuilding Corp.)が最終決定を下す」と報じられた。しかし8月初頭の時点で,まだ確定した発表はないようだ。
同艦は,2017年2月に航海を終えた後で近代化改修の作業に入り,当初は8億ドルの予算が割り当てられた。ところが同年10月に予算が半分にカットされ,センサーや兵装といった戦闘システムの改良は頓挫。プラットフォーム部分に限定して作業を行なうことになった。しかも作業用のドックに空きがなく,PD-50浮ドックの使用を余儀なくされた。そして2028年10月に,そのPD-50が沈没する事故が発生。2019年12月には火災事故にも見舞われている。(Jane’s 2025/7/17)