ニュージーランド海軍の支援艦が沈没事故

 ニュージーランド海軍の観測・潜水作業支援艦マナワヌイManawanui(A09)
が座礁・沈没する事故が発生した。乗組員75名は10月5日に全員が救出され
た。翌日に,艦が火災を起こす様子が目撃されている。現場はサモアのウポル
島南岸から1浬ほど離れた洋上で,マナワヌイはリーフの調査に従事していた
とのこと。
 この艦は,2012年に退役した観測艦レゾリューションResolutionと,2018年
に退役した潜水作業支援艦マナワヌイ(先代)の後継艦。2018年に,ノルウェ
ーのオーステンショー・レデリ社から既存船エダ・フォンEdda Fonnを1億300
万NZドルで購入,デンマークで所要の改修を施して,2019年11月に就役させた
もので,建造は2003年。全長84.7メートル,幅18.0メートル,吃水6.8メート
ル,排水量5,741トン,アジマス・プロペラを使用するディーゼル電気推進
で,速力14ノット。艦首にヘリコプター発着甲板,艦尾に作業甲板とクレーン
を持ち,主として港湾や水路の観測と潜水作業の支援に従事していた。
 なお,同艦の暫定的な代艦として,オタゴOtago級OPVを充てる考えだと報じ
られている。同級はオタゴ(P148)とウェリントンWellington(P55)の2隻
がある。(Naval News 2024/10/6,2024/10/28)