●豪タスマニア航路フェリー建造開始
スピリット・オブ・タスマニアの運航名で知られる豪TTラインの新カーフェリーのスチールカット式が2月28日,フィンランドのラウマ造船所(RMC)で行なわれ,建造が始まった。1番船スピリット・オブ・タスマニアⅣ Spirit of Tasmania Ⅳが2023年後半,2番船の同Ⅴが2024年後半に竣工し,タスマニア島(デヴォンポート)とオーストラリア本土(ジーロング)を結ぶ航路に,現有2隻に代わって就航する。48,000総トン,全長212メートル,船客1,800人,車両レーン長3,700メートル,航海速力26ノット,二元燃料機関を搭載してLNG燃料で航行する。建造を巡って,最初に契約した独フレンズブルガーとは同社の財政危機でキャンセルされ,その後RMCとの契約ではTTラインを所有するタスマニア州政府の同意取得に時間を要し,計画より1年遅れている。
(TT-LINE)