●東京汽船のEVタグボート「大河」
東京汽船の電気推進タグボート「大河」が,金川造船で去る5月30日に進水し,来たる12月完成に向けて艤装中である。本船はe5ラボが企画した大容量リチウム・イオン電池とディーゼル発電機を組み合わせたハイブリッド電気推進タグボートで,CO2,NOx,SOx,煤煙などのロー&ゼロエミッション化を達成し,環境負荷低減とともに騒音・振動を抑制した労働環境を提供する。約280総トン,全長34.0メートル,幅10.2メートル,深さ4.3メートルで,曳航力は50トン。電気推進システムにはIHI原動機がシステムインテグレーターとして参画し,国内で初めてABB社製DCグリッドを導入,従来システムより高効率を達成した。推進装置はIHI初供給のL-Drive型とされた。引渡し後は主に横浜港や川崎港でハーバータグとして就航する予定。
(東京汽船/e5ラボ)