●商船三井と三菱造船が協働した「アンモニア・液化CO2兼用輸送船」のイメージ
商船三井は3月31日,三菱造船と協働し,アンモニア(NH3)・液化CO2(LCO2)兼用輸送船のコンセプト・スタディ(概念研究)を完了したと発表した。低・脱炭素社会の実現に向け,LCO2とNH3の将来輸送需要に対応するため,マーケットで主流となり得る船型を追求。50,000立方メートル前後までのカーゴ・タンクを設定した。これは昨年11月にコンセプト・スタディを完了したLCO2船と同容量である。CCUS(Carbon dioxide Capture Utilization and Storage)のバリューチェーンの中で,LCO2を効率的に輸送する手段の一つとして重要な役割を担うほか,次世代クリーン・エネルギーとして注目されるNH3の輸送にも対応する。今後はこの船型をベースに,顧客ニーズに対応したさまざまな船型の検討に取り組んでいく。
(商船三井)